はじめに
SpriteAtlas(スプライトアトラス)を使うことで複数画像を1枚に合成し、描画回数を抑えてくれます。
本記事では、SpriteAtlas の使い方を紹介します。
Unity2022.3.12f1を使用しています。
SpriteAtlasとは
SpriteAtlasを使うことで、複数の画像を1枚の画像に合成できます。
複数の画像を1枚の画像として読み込むことで Draw Call(ドローコール)の回数を減らし、負荷軽減を目的とした機能になります。
Draw Callとは
オブジェクトや画像などを描画する回数を指します。
この回数が多いほど、負荷がかかっていることになります。
Draw Callの確認方法
![ドローコールの確認方法](https://uuma-memo.xyz/wp-content/uploads/2023/11/image-6.png)
Unityエディタ上でDraw Callの簡単な確認方法は
Game view を開き Stats を表示します。
表示された画面の Batches の数値がDraw Call数になります。
画像のシーンはカメラのみ配置している状態です。
カメラのソリッドカラーの描画でDraw Callが1回呼ばれているので Batches が1になっています。
2D Spriteのインストール
SpriteAtlas の機能はUnityのデフォルトでは使えないため、
「2D Sprite」をインストールします。
メニューバーから Window > Package Manager を開きます。
![Sprite Atlasを使うには2Dspriteが必要](https://uuma-memo.xyz/wp-content/uploads/2023/11/image-7.png)
左上の Packages から Unity Registryを選択
2D Sprite を選択しInstall ボタンをクリック
これで導入は完了です。
SpriteAtlasの有効化
SpriteAtlasを使用するために、Unityエディタで以下の設定を行う必要があります。
![Sprite Atlasを有効にする設定](https://uuma-memo.xyz/wp-content/uploads/2023/11/image-24-1024x621.png)
Project Settings > Editor を開き
Sprite Packer の Mode を Sprite Atlas V2 – Enabled にします。
SpriteAtlas の作成
SpriteAtlas を作成していきます。
適当なフォルダで右クリック Create > 2D > Sprite Atlas から作成できます。
![Sprite Atlasの作り方](https://uuma-memo.xyz/wp-content/uploads/2023/11/image-2.png)
以下の画像のようなアセットが作成されたかと思います。
これがSpriteAtlasになります。
![](https://uuma-memo.xyz/wp-content/uploads/2023/11/image-33.png)
画像を1枚にまとめる
作成した SpriteAtlas を選択し
1枚に合成したい画像を Objects for Packing に追加していきます。
画像を追加出来たら Pack Preview をクリックします。
プレビューを確認すると1枚の画像になっているかと思います。
また、 Objects for Packing にフォルダを指定することで、そのフォルダ内の画像を一括でアトラス化することが出来ます。
![Objects for Packingにフォルダを指定](https://uuma-memo.xyz/wp-content/uploads/2023/11/image-25.png)
SpriteAtlas の設定
SpriteAtlasの各種設定項目は、公式ドキュメントが分かりやすいです。
uGUIで使用する場合
![](https://uuma-memo.xyz/wp-content/uploads/2023/11/image-35.png)
AllowRotation と TightPacking の項目はuGUIでは反映されないためOFFにします。
使い方
今までと変わらず画像を指定してあげてください。
自動でSpriteAtlas経由で使用されます。
動作確認
SpriteAtlasを作成する前後で Batches を確認すると減っているかと思います。
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